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私の罪・妻の功 26 (山城)

[10762] 私の罪・妻の功 26 山城 投稿日:2006/05/17 (水) 00:14
私は車を飛ばし、新幹線の停車する、近隣ではわりと大きな駅まで迎えに行きました。 指定された時間の30分前には着いていたでしょうか。
駅前の駐車スペースに止め、タバコをふかしていました。 4本目に火を点けた時、駅舎の方から歩いてくる妻の姿が見えました。
大きい旅行カバンを抱えた妻は、足取りも重くだいぶ疲れた様子です。
近くまで来て、私の車を見つけると少しだけ微笑んだようにも感じられました。叔父の姿はなく、妻は一人助手席に乗り込むと、小さく「ただいま…」と呟きました。
一週間、妻がどんな場所で、どんな思いをして過ごしてきたのか…悪い方向での想像と、そんな事は妄想に過ぎないだろうという、希望的な想像が入り混じっていた私は、妻に掛ける言葉も見つからず、黙って車を走らせました。
途中、妻が「あの人が…条件…」と、叔父の話を切り出してきた時は、後にしようと制してしまいました。
コンビニで夕飯を買い、自宅に戻ると、無言の夕食を済ませました。
当然、妻からの話は聞かないわけにいかないのですが、できる事なら聞かずに逃げたい自分がいました。
弁当のゴミを片付け、そそくさと風呂に入ろうとする私を、妻は真面目な声で引き止めました。
リビングのテーブル越しに相向かいに座った妻は、旅行カバンから大きな封筒を取り出しました。
それを私に差し出すと、小さな声で「中を見て…」と促してきます。
言われるまま封筒を開けると、さらに二つの封筒が入っており、妻が指し示す方から開けてみました。
中には、観光地で撮影された叔父と妻のスナップ写真が入っていました。
私はそれを見る事がつらく、正視できずにいたのですが、一つだけ気付いた事がありました。
写真は必ず、叔父と妻が二人で写っており、どちらかが撮影した写真が一枚も無かったのです。
少し違和感を感じながら、もう片方の封筒を差し出され、中身を取り出しました。
その封筒も、中には写真が入っていました。
その前に見たスナップ写真とはだいぶ異なる光景…
叔父にまたがる妻…よつんばいで腰を突き上げ、背後から突き入れられる妻…叔父のモノが見えなくなる程、喉の奥深くまで挿入されている妻…
その写真も全て、叔父と妻は写っていました…
妻の顔に目をやり「この写真、誰かが…?」と呟くと、妻は小さく頷いたのです…
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