[7743] 妻を提供して・13 くらさわ 投稿日:2005/10/29 (土) 03:23
朝を迎え、私はいつものように身仕度を整えます。玄関で、出掛けの習慣になっているキスを交わすと、妻はほとんど寝ていなかったのでしょう、目を充血させていました。
私は妻に追い打ちを掛けるように、「よし、今日は部長にガツンと断ってくるよ。あとは野となれ山となれだね…」と、笑って見せました。
妻はうつむいてしまいました。
ドアを開け、外に出ようとすると…「ねぇ、一度きりって約束してくれるかな…?」妻が口を開きました。「絶対に一度きりって約束してもらえるなら、私してもいいよ。だって、今クビになったりしたら、大変じゃない?あなたが良ければ、私するよ…」
私は何も言わず妻にキスをして出掛けました。
作戦成功なのですが、やはり素直には喜べない自分がいました。妻には断固拒否して欲しかった気持ちもあるし、私の為に自分の体を提供しようとする、妻の健気さに愛しい思いも強まっていました。
その日は部長が出張していて、会う事はありませんでした。
帰宅して深夜ベッドに入るまで、妻とその話はしませんでした。
ベッドに入ると、妻は「部長さんに話した?」と聞いてきました。
私は「いや。今日は部長、出張だったから。」と答えます。
妻はさらに続けて、「部長さんとするの、あなたに見られたくない…どうしてもするなら、部長さんと二人きりにして。それだけ、私の条件。」
予想外でした。たしかに、夫のためにやむなく他人に抱かれる…それを夫には見られたくない…当然といえば当然です。 焦りました…妻が他人に抱かれる…それが現実味を帯びてきたのです。
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