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留守番  2 (赤とんぼ)

[5346] 留守番  2 赤とんぼ 投稿日:2005/05/18(Wed) 20:39
4月30日  5160の続きです。
読み苦しいと思いますが、辛抱してください。

妻[33]と隣のご主人[40]が旅行へ出かけ2日目となった。
昨日の夜は、ご主人が妻のために予約していた、豪華なホテルのスイートルームに泊まっているはずだ。妻からの電話では、こんな豪華な部屋に泊まるのは、新婚旅行のときでもなかったと、言っていた。あの時ご主人は、お風呂に入っているといっていた。心なしか、エコーの聴いた鼻歌が聞こえていたように思う。あのあと二人はどうしたのだろうか。
そんなことを考えながら、私は眠れぬ夜をすごした。今でも頭がぼんやりしている。
そして今日変帰るはずの予定を、妻が一日伸ばしていいかと、言ったこともひとつの原因になっている。
夜、また妻から電話があった。
「あなた、今、大津なの。琵琶湖がきれいよ。何か、変わった事ない。」
「ああ、こちらは子供たちも元気だ。ご主人はどうだ。かわったことないか。」
わたしは、そういうのが精一杯だった。本当なら、だいじょうぶか、へんなことはされなかったか、まさか、抱かれたんじゃないだろうな、どうなんだ。
そういいたかったのだが、言えるはずもなかった。
「ええ、ご主人は元気よ、昨日の夜は楽しかったし、でも私はちょっと疲れたわ。」
「疲れたって、お前まさか、ご主人と、、、、」
「そう、夜にねえ、ご主人と二人で、、、、ホテルの近くのディスコに行ったの。」
「あっ、そ、そうか、そりゃあよかった。」
「でもね、変なことに気づいたの。たいしたことじゃないんだけれど、、、」
「変なことって何だ。」
「このホテルに来て、チェックインの時何気なく聞いていたんですれど、前から予約してあったみたいなの。」
「前からっておまえ、昨日の夜1日伸ばしてもいいかって言うから、、、、そこに泊まるなんて予定にもなかったじゃないか。」
「そうなの、だから、、、、まあいいわ、今ご主人下に買い物に行っているの、それにしても、景色がいいわよ。比叡山から琵琶湖大橋まで、一望できるのよ。」
「そうか、そりゃよかったな。」
私の心配をよそに妻は、ご機嫌な調子でした。
「じゃ、明日帰るんだな。」
「ええ、その予定よ。」
「その予定って、お前、、、」
「冗談よ、明日帰ります。待ってて、、」
そういって、妻の電話は切れた。私は妻との話が終わり、安心したのかほっとして、腰が抜けたようにその場に座り込んだ。
でも、また新たな心配が増えた。帰るはずの3日目の夜になっても、妻と隣のご主人は、帰ってこなかった。そして、電話連絡もない。
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