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留守番 4 (赤とんぼ)

[5510] 留守番 4 赤とんぼ 投稿日:2005/05/31(Tue) 20:33
5月26日 5442の続きです。

妻[33]と隣のご主人[40]が、旅行から帰り10日が過ぎようとしている。
あの日、妻はぐでんぐでんに酔い、日付けが変わるほんの前に帰ってきた。
あの時の、「あなたに申し訳なくて。お隣のご主人が、かわいそうで、つい。」と、言ったことを妻はぜんぜん覚えておらず、私も黙って過ごしてきた。隣のご主人も私に悪いと思っているのか、姿を見せなかった。しかし、妻は私の目を盗み、隣の家へ行き1時間くらいで帰ってくる。
そんなことが毎日繰り返されている中、妻が少しづつ口を開いていった。
「隣の奥さんねえ、亡くなる3年ほど前から、浮気をしていたみたいなの。」
「えっ、あの奥さんが、」いつもニコニコして、あんなに夫婦仲のよかった奥さんが、、、
妻の話によると、、、
相手は、隣のご主人の勤めている会社の後輩らしい。
なくなる3年ほど前、ご主人が後輩を家に連れてきて、一緒に飲んだのがきっかけらしかった。
それから、急激に親しくなり、昼間から、ラブホテルに行ったり、日曜日には、奥さんが彼の家へ行き、掃除や洗濯、晩御飯まで作り、時には泊まってくることもあったという。
そうなると、ご主人とのセックスもなくなり、少しづつ喧嘩も増え、決定的だったのは、奥さんが彼の子供を、2回もおろしていたことだった。しかしご主人は、そんなことを顔に出さず、仲のよい夫婦を演じながら、自信もなくしていったのだった。そんな時、奥さんの癌がわかり、彼はそれを知ると会社を辞め、田舎に帰って行ったそうだ。
妻はそのことを旅行の1日目に聞かされたらしい。
そして1日目に電話をかけてきた後、何気なくお風呂のドアーのほうを見ると、ご主人が、自分の股間に手をやり、ペニスをしごいていたのを見て、何とかしてやらなければと、思ったらしい。
「それから、どうしたんだ。」私は、鼓動が大きくなり、額に汗をかきながら、妻に聞いた。
「それから、、、、聞きたい、、でも、あなたが悪いのよ。」
「どうして、どうして、俺が悪いんだ。」
「どうしてって、隣のご主人が私と旅行へ行きたいって言ったとき、あなた、いいって言ったじゃない。」
「でもあの時は、成り行きで、、、」私は、そのときのことを思い出していた。たしかにあのときは、いいよ、一緒に行ってあげなさい、といった。
「成り行きでも、妻とだんなと違う男性が、二人だけで旅行に行くのよ。それも、同じホテルの同じ部屋で一晩過ごすのよ。何もなかったじゃ済まないでしょ。あなたも本当は、期待していたんでしょ。」
「そ、そんなことあるわけないじゃないか。」私は、口から心臓が出てきそうなほど、興奮していた。
「そう、でも、、、」
                                     つづきます。
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