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欲望の対象 3 (紅)

[11795] 欲望の対象 3 紅 投稿日:2006/07/30 (日) 17:37
 暗黙のルールを破って妻の携帯をチェック…
妻と吉沢くんが朝まで二人で過ごし、何か親密な関わりを持った事は疑いようもありませんでした。 しかし、二人がやりとりしたメールからだけでは、「何かがあった…?」という疑惑でしかなく、それだけで妻を責めるには気が早いという思いがありました。それに、お互いの信頼関係の中でこれまで続いてきた、携帯のチェックなどはしいというルールを私自身が破ってしまった後ろめたさもあります。
もし妻が開き直って私の携帯やら色々立ち入ってくると、多少はまずい事もありました。
私自身、浮気とまでは行きませんが、職場の女性と際どいメールなどもしていたからです。
とりあえず、次に何か動きがあるまでは、私からはアクションを起こさない事に決めました。
一度破ってしまったタブーです…
妻の携帯はチェックを欠かさないようになりました。
一ヵ月くらいの間、妻と吉沢くんのやりとりはそれほど怪しいものではなく、
3日に一回くらいのペースで、仕事の話などをしているようでした。

妻と吉沢くんのメールでのやりとりを覗いているうちに、私は彼がどんな男なのか容姿なども含めて知りたくなりました。
ある土曜日の夜…
私は娘と二人で、妻が働く店に夕飯を食べるという名目で、妻にも内緒で出かけました。
突然店を訪れた私に、妻はどんな反応をするのか…とも考えていましたが、多少驚いてはいたものの、夫と娘の来店を喜んでいるようでした。
私は従業員への差し入れを妻に渡しながら、
「よくママが話してる、吉沢くんってどの子?頑張ってるのかなぁと思ってさ。」と、振ってみました。
妻は特に表情を変えるでもなく、別のテーブルで接客をしている若者に手を向けました。
「あの子が吉沢くん。最近やっとミスが減ってきてね。私も少しは肩の荷が降りたかな?って感じよ。」
と、あの母親とも姉ともとれるような優しい表情を、彼に向けながら話してくれました。
そんな妻の様子を見ている限りは、彼と朝まで一緒にいたとしても、何があるわけでもないだろうなぁ…と思えてくるのです。
妻は吉沢くんに手招きをして、こちらに呼びました。背の高い、少し細目の体格…顔立ちは今風なんでしょうか、まだ幼さを感じる程で、素朴さも含んでいます。
妻が、夫と娘…と軽く紹介すると、ペコッと頭をさげ、「いつもお世話になってます…」と、呟くような声で挨拶をし、その場を立ち去りました。

私と娘は食事を終え、妻より先に帰宅しました。
気になっていた吉沢くんを偵察する目的も、一応は達成できたのですが…
やはり仕事中では特に怪しいところも感じられず、結局はあのメールのやりとりにさらに不信感を募らせる事になりました。
その後、妻の携帯をチェックする中で、さらに事は発展する事になるのです。             つづく
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