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写真の妻 (ノイズ)

[15478] 写真の妻 ノイズ 投稿日:2006/12/11 (月) 22:53
妻の名前は和美と言います。
スタイルが良いという程ではありませんが、細身で黒髪を肩より少し長く伸ばしています。
派手な印象を与える顔立ちではないので、おとなしめの奥さんと評される事もあります。
私より3歳下の35歳で、結婚10年目を迎えました。
昨年の秋の事です…
私は古くからの友人、田辺という男と酒を酌み交わしていました。
その時の田辺の一言から、これから書いていく話は始まったのです。
田辺「和美ちゃんをモデルに使わせてもらえないかな?」
そう言われた瞬間、私の頭の中はしばらく「?」の状態でした。
田辺「いや、今度開く予定の写真展があるんだけどな。
プロのモデルじゃなくて素人の、日常的な姿を何枚か撮りたいんだよ。」
そう言われて、私は田辺が写真家をしている事を思い出したのです。
と言っても、名前の知られた有名写真家ではなく、普段は写真屋を営みながら、年に2回くらい、
撮り蓄めた写真で写真展を開いたり、写真集を自費出版しているのでした。
私「うちのなんか駄目だろ~?他人様に見せるような顔してないし。
それに結構恥ずかしがりだからな。」
田辺「いやぁ、今回のは顔は出さないつもりなんだ。って言っても、澄江ちゃんの顔が駄目ってわけじゃないぞ(笑)結構美人だと思ってるよ。」
私「お世辞は本人に言ってくれ(笑)
だけどさ、せっかく写真展に出すのに、なにも34歳のおばちゃん撮る事ないだろ?」
田辺「そこだよ!若い子には無い、自然にまとわりついてる生活感に含まれた女らしさって言うかさ、なんか普段っぽい写真を撮りたいんだよ。」
私「ふぅ~ん、そんなもんかね?俺だったら20代のピチピチした子をヌードで撮りたいけどな(笑)
写真家さんの考える事はわからんね。」
田辺「ばか。お前と一緒にするな。」
私「そんな事言って、実は和美を脱がして撮るつもりだろ?(笑)
やめた方がいいぞ~、子供2人も産んでる体だからな(笑)」
田辺「大ばか!友達の嫁さんなんか脱がすか。
第一な、公共の場所借りて写真展開くのに、ヌードなんか貼れないよ。
ばかな事言ってないで、とりあえずお前が良ければ、和美ちゃんに話しておいてくれよ。
少しくらいの謝礼は払うって伝えてな。」
仲の良い友人との、酒を呑みながらの笑い話程度のつもりで聞いていました。
私自身は反対する理由もなく、妻に適当に話して判断は任せようと考えたのです。
翌日、妻にモデルの件を話しました。
妻はあまり真剣に受けとめず、笑いながら
「やだよ、恥ずかしいもん。」と言い、話はうやむやに流れてしまったのです。
その数日後でした。
週末の夜、田辺が我が家に訪ねて来たのです。
田辺はバツイチなのですが、数年前は奥さんがいました。
その頃はうちの家族と一緒に旅行に行ったりと、家族ぐるみのつきあいをしていたので、妻も親しい間柄です。
週末でたまたま子供達が実家に泊まりに行っていたので、3人で酒盛りをしました。
酒が進み、話題が写真のモデルの話になると、妻は適当に断る素振りを見せていました。
すると、田辺はそれまでに自費出版した何冊かの写真集を、私達に見せ始めたのです。
風景画から人物画まで色々あったのですが、酔いのせいもあったのか、純粋に良い写真だなと感じました。
妻も同じ思いだったようです。
外国らしき風景の中、若い外国人女性を写した写真を指さしながら、
「なべちゃん、私の事もこんなに綺麗に撮れるの?」と笑っています。
興味を持ち始めた妻に、田辺は他の写真もいくつか見せ、説得にかかっていました。
今回の写真では顔は出さないという趣向らしく、妻はそれを聞いて気楽になったのか、
「どうしよっか?なべちゃんに協力してあげる?」
と、私に振るまでに乗り気になったようです。
私は反対する理由が無かったのでOKし、細かい打ち合せは妻と田辺に任せました。
田辺が帰る時見送りながら妻は、「なべちゃんにヌード撮られたらどうしよう?(笑)」と茶化し、
私は、「お前、ほんとは撮られたいんだろ?(笑)」と妻を小突きました。
田辺は、「それはないなぁ~。」と笑いながら帰って行ったのです。

妻と田辺の打ち合せでは、展示に使う妻の写真は3枚で、屋内と屋外の各一枚を日常生活風にと、残り一枚は状況に応じてシチュエーションを変えるという事でした。
3枚を一日ずつ三日に分けて撮りたいという事なので、最初の日は子供達も連れて冷やかしがてら見学に行きました。
屋内での撮影で、田辺の営む写真館で行います。
なかば趣味でやっているとはいえセミプロの写真家から、
高価そうなカメラを向けられ、被写体にされている妻はかなり緊張していたようです。
それでも撮影中は、妻にとっての一生分かという程の誉め言葉を浴びせられ、
なんというか女性として満たされたような表情で、一日目の撮影を終えました。
二回目、三回目の撮影は仕事の都合が合わず、妻一人だけで田辺のところに通いました。
            それから2ヵ月程経った昨年の12月…
田辺の写真展は無事開かれ、私達家族は招待されました。
沢山の写真の中、ある一画に妻の3枚の写真がパネルになって展示されています。
一日目に撮った写真、妻がエプロンを着けお菓子作りをしている場面です。
素人目には「?」でした。二枚目は、買い物袋をさげた妻が、遊歩道を歩いているという物です。
たしかに写真としては綺麗だなぁと感心しますが、意味は「?」でした。
そして三枚目、ほか二枚と違って生活感を感じさせない、ある意味幻想的な写真でした。
屋内なのですが、田辺の写真館でも自宅でも無いらしい場所。
出窓の所にたたずみ、曇り空を見上げる妻を、斜め後ろから顔が見えないように撮影したようです。
肩甲骨のあたりまで伸ばした髪を垂らす姿は、風呂上がりや就寝時にしか見せない髪型…
なにか淋しいような、悲哀を感じるというか、妙な女らしさを感じる写真です。
妻もその写真が一番気に入っていたようで、見入っていたのを覚えています。
その夜は久しぶりに妻と営みをしました。
普段は月に5回くらいすれば多いくらいの、淡泊な夫婦生活なのですが…
それまでに見た事の無い、写真に写された妻の女らしさに興奮したのかも知れません。
妻に挿入しながら、耳元で囁きました。
私「写真の和美、やけに女っぽくて…ちょっと興奮しちゃったよ…」
妻「そう?惚れなおしちゃった?」
私「どうだか(笑)でも、なべもさすがに写真家気取るだけはあるな。
あんな色気を引き出すんだもんな。
あ…和美、ほんとは脱がされたりしたんだろ?」
妻「さあね…(笑)だったらどうするの?」
私は無言になってしまいました。
妻「やだ。そんなの冗談に決まってるでしょ?それより、もっと気持ち良くしてくださいな。」
その妻の言葉で会話は終了し、私は妙な興奮とともに妻の肉体を堪能したのでした。

それからしばらく後、予想だにしなかった事が、現実になっていくのです。

        つづく
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