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手がいい(2) (和夫)

[18550] 手がいい(2) 和夫 投稿日:2007/03/31 (土) 17:51
加奈子の浮気を疑った私ですが
一度は洋子の仲裁で私が誤解をしていたという形でおさめたのでした。
でも
それは寧ろ加奈子と私の間にある種の隔たりを作る結果となってしまいました。
浮気をしていない妻を疑う夫
夜迫っても冗談じゃないよいう加奈子の態度
それが私の精神状態をうつ病のように狂わせてゆくのです
「今日は締日だから遅くなるわ
 なんか冷蔵庫の中のものでも食べてて
 先寝てていいから」

先寝てていいとは・・・・・・
私はますます加奈子が浮気をしているのではないかと
狂いそうになってしまいました
相手の男をふん捕まえてやる!
そんな怒りの気持ちでいっぱいでした
そして何度か加奈子に興奮して
浮気を疑う発言をしてしまうのです
何度か洋子がきました

また、一人で待っている夜は逆に
加奈子が抱かれているのではないかという
おかしな想像で狂いそうになるのです

そして気がつくと
顔の見えない
加奈子を抱いているであろう男が
加奈子を抱きながら
そんな間抜けな亭主には やらせるなよ
などと言っているんではないかと
想像してしまうのです
そして、加奈子はその男に甘え・・・・・・・・・

最初は怒りと激しい嫉妬心だったのが
嫉妬心が強くなってゆきます
そして、怒りがコンプレックスへと変化してゆくのです

今まで体験したことのない不思議な気持ちです
そして、いつしか、知らず知らずのうちに
激しい自慰に陥る自分がいたのです

年中夫婦喧嘩している加奈子と私へ
洋子が何度か仲裁に入ってくれました

洋子は
「和夫さん、ちょっとおかしいわよ
 加奈子は仕事なんだから
 あなたおかしい」
私がおかしいというのです
そして、洋子は加奈子が残業の日に家に来るからということで
洋子と話をすることになったのです
思えばそれが事の始まりだったのです

「和夫さん、経理やってるとね
 締めとか、決算とかあるでしょう
 残業はつきものなのよ
 営業みたいに自己管理できる仕事じゃないんだから
 あなた、絶対おかしいわよ
 何かあるの?
 正直にいいなさいよ」
そんな会話から始まったのです

洋子はなぜ加奈子が浮気しているとばかり思うのかと聞いてくるのです
私にもわからない
加奈子が浮気をしているのではないかと疑う気持ち
それが癖になっているような
言葉ではあらわせないと私は告白しました

洋子は
「和夫さんはなんか頭の中でイマジネーションしているみたいね
 それでどんなこと考えてるの
 なんかおかしいわよ
 言って」

最初は加奈子が勤めている会社に嫉妬していたのかもしれない
でも、あんな騒ぎを起こしてから
加奈子が相手をしてくれない
それがよけい加奈子が浮気をしているんじゃないかと思うようになった
自分でもどうにもならない

お節介やきの洋子はずけずけと
何でも聞いてくるのです
「それで、和夫さん
 加奈子に拒まれて
 アレどうしてんの?
 まさか貴方が浮気してんじゃないでしょうね」
「そっ、そんな事していないよ 」
「じゃぁ、どうしてんのよ」

私はとうとう自分でしていると告白してしまいました
何故か洋子は一瞬クスと笑ったのです
私の身体はどうなっているんでしょうか
洋子がクスっと笑うのを見ると何故だか私の愚息は硬直してしまったのです

どうしてでしょうか・・・・・・・

それから洋子の尋問は続きました
日を置いて何度も
そうしているうちに洋子が次第に私の話の内容から
洋子自身が変化してきたのです
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