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嫉妬 (ブルー)

[12253] 嫉妬 ブルー 投稿日:2006/08/22 (火) 15:01
 某地方都市に住む、結婚10年目になる夫婦です。
私は35歳、妻の敦子は34歳、小学生の二人の子供がいます。
2年ほど前、長男が小学1年にあがり地元の少年サッカークラブに入りました。
私は生まれも育ちも現在住んでいる土地と変わらないので、古くからの友人・知人が
沢山います。
息子が入団したサッカークラブの監督も、その一人でした。
監督は山下といい、私の中学・高校時代の先輩です。
サッカー部時代にだいぶしごかれた事もあり、大人になった現在も
なんとなく頭の上がらない存在でした。
クラブでは月一回の保護者会や、試合後の打ち上げなど、何かと集まっては
飲み会を開催していました。
飲み会の席では、監督の山下はお偉いさん扱いです。
みんな親心からでしょうか・・・特に高学年の子の保護者になると、
子供のレギュラーの座欲しさに、山下に対して露骨にごまをするのです。
うちの場合は息子がまだ1年生でしたし、山下とは旧知の仲だった事もあり、
そんな事を意識はしなかったのですが・・・

 ある飲み会の席、いつものように山下の周りには熱心な保護者・・・
特に母親が多いのですが・・が集まり、お酌合戦を繰り広げていました。
一通りお酌が済み、山下もほろ酔いになってきた時でした。
山下がうちの妻、敦子を呼びました。
隣に来て一緒に飲もうというのです。
妻は戸惑うように私の顔を見つめていました。
場の雰囲気からして、断るのは不自然だったので、私は妻を促しました。
妻はそれほど山下と親しいわけでは無かったので、あまり乗り気ではないようでしたが、
促されるまま山下の隣に座り飲み始めました。
妻も私も大のサッカー好きで、当然山下も同じです。
最初は戸惑い気味だった妻も、酔いと元来の社交性が手伝って、
山下と何人かの父親も交えてサッカー談義に華を咲かせていました。
当然のように、妻に対しては他の母親から嫉妬のような目が向けられます。
私は山下が何故妻を指名したのかわからなかったのですが、
よくよく周囲を見渡してみてなんとなく理解できました。
妻は、本人の趣味と私の好みもあって、わりと地味目な格好をしています。
派手な化粧が好きでは無いので、薄めの化粧に髪も若干色の付いた程度です。
体型は少し痩せ型で、小さな胸は本人がコンプレックスを感じている部分でもあります。
他の母親はというと、ここぞとばかりに派手な化粧を施し、谷間の見えそうな
セクシーな服や、10代の若い子が着るような無理やり若作りな服装をしているのです。
なんとなく、山下の趣味が理解できました。

その日は特別何事も無くお開きとなりました。
ただ、他の母親の嫉妬のような目線もあったので、妻には軽く注意をしました。
妻は悪びれた様子は無く、山下とはサッカーの話で盛り上がっただけだし、
そんな事くらいで嫉妬するような周りがおかしいと一蹴するのですが・・・
やはり露骨にではありませんが、他の母親グループからの仕返しのようなものが、
それからしばらくしてありました。

クラブの保護者会では、代表の下に幹事という役を置いています。
試合の設定や移動、食事の手配、保護者会の開催などはっきり言えば
雑用全般を任される役なのですが、通常は3人で行う仕事です。
これを、妻一人に押し付けてきたのです。
私は明らかに嫌がらせの意図が見えていたので、妻には断って息子は
別のサッカーチームに入れれば・・・と話したのですが。
負けず嫌いなところのある妻はそれを引き受けてしまいました。
確かに、息子自身はクラブになじんできて、楽しくサッカーをやっていたので、
それを変えたくないという母心もあったのかも知れません。
しかしこの役を引き受けた事から、私にとっての嫉妬と興奮に包まれた
出来事が起こっていくことになってしまったのです。

勝手のわからない妻を心配したのか、山下から妻に、頻繁に連絡が入るようになりました・・・
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