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妻の実家にて… 3 (キャスター)

[16235] 妻の実家にて… 3 キャスター 投稿日:2007/01/05 (金) 23:40
 いつのまにか眠りにつき、目が覚めた時は朝9時になっていました。
私が起き上がると、隣で寝ている妻も目を覚まします。
「おはよ…たかくん、よく眠れた?」と妻は充血した目をこすりながら、私の顔を見つめました。
妻は、私が酔ったまま眠り続けて朝を迎えた…そう思っているのでしょう。
「そうだね。酔ってたから熟睡だったみたい。和美は?」と聞き返すと、
「私もたかくんが寝て少し経ってからお布団に入ったよ。全然気付かなかったでしょ?」
と笑顔を見せました。
妻の笑顔を見ていると、昨夜の出来事は酔い潰れて見た幻覚だったのではないか…
そんな風にさえ思えてきます。

妻に促され広間に行くと、義母と義弟夫婦が遅めの朝食を摂っていました。
義父はといえば、正月という事もあり、すでに酒を飲んでいます。
夢か現実か…暗がりの中で妻を抱いていた義父だと思うと、まともに顔が見られませんでした。
義母に促され、妻と食卓につきます。
お茶を啜っていると、義父は酒の入ったコップを置き、
「たかひさくん、今日はうちのかあちゃんとまさのり達(義弟)で、福袋買ったり色々買い物に行くらしいんだ。
つきあってやってくれるかい?」
と言いました。
背筋に冷や汗を感じながら、昨夜の事が頭に浮かんできました。
性交が終わってから義父が妻に言った言葉…
「誰もいない昼間、久しぶりに明るいところで身体を見たい…」
妻の顔を見ると、驚いたような…呆れたような、複雑な表情で義父を見ていました。
「な、和美には手伝ってもらいたい事があるから残らせるけど、たまには女房無しで羽根を伸ばしてきなよ。」
妻の視線を意に介せず、そう申し入れてきました。
私は咄嗟に、
「そうしたいのはやまやまなんですが、なんだか体調が優れなくて…今日は一日部屋で休ませてもらおうかなぁ…」
と答えました。
義父はなおも、買い物に付き合うように勧めましたが、妻と義母が休んでた方が良いと言ってくれた事で、義父も諦めたようでした。
義母と義弟夫婦は予定通り買い物に出かけ、広い家の中には義父・妻・私の3人が残りました。
体調が悪いと言った私の言葉を信じた妻は、部屋に布団を敷き直し、私を横にするとしばらく傍にいてくれました。
一時間くらい他愛もない話をした後、
「私、洗濯とか色々してくるから、寝られたら寝ててね。」
と、妻は部屋を出て行きました。
天井を見つめていると、昨夜の妻の痴態が思い浮かんできます。
まさか私が家の中にいるのに、義父が妻に何かする事はないだろう…
そう考えながらも、昨夜の情景を目撃した時から感じていた妙な興奮が、私の中に巣食っていました。

あまり寝ていなかったせいで、横になっていると眠気が訪れました。
しばらくウトウトしていると、廊下から足音が聞こえ、襖が静かに開きました。
「たかひさくん、具合はどうだい?」
義父の低い声が耳に入りました。
すぐに返事をしようと思いましたが、一瞬考えた後、私は寝たふりを決め込む事にしました。
義父は何度か声をかけた後、「寝てるな…」と呟き、襖を閉めて立ち去りました。
時計は午後1時をまわり、台所の方からは微かに食器を洗う音が聞こえました。しばらくすると音は聞こえなくなり、田舎らしい鳥の鳴く声だけが耳に入ります。
私が寝ているのを確認しに来た義父、昨夜話した事を実行するのか…?
そう思った私は布団から起き出し、音を立てないように廊下を歩きました。
私と妻が泊まっている部屋の並びには4部屋あり、覗いても義父と妻の姿はありません。
広間まで行くと、少し前まで義父が飲んでいたであろう、酒の残ったコップがあり、タバコの煙も僅かに漂っていました。
しかしここにも二人の姿はなく、私は昨夜の物置部屋まで行きました。
恐る恐る、僅かに襖を開いたものの、中は真っ暗で人の気配はありません。
他の部屋にも結局妻と義父はいませんでした。
私は妙な焦りを感じながら、庭の方に目をやりました。
別棟の建物があります…
一階部分に車やトラクターが止めてあり、二階は確か物置に使っていると聞いた建物です。
私はサンダルを履くと、そこに向かいました。
木製の古びた階段…
できるだけ音を立てないように、一段ずつ登ります。登り切った所には引き戸がありました。
私は脂汗でびっしょりになりながら、その戸を僅かに開けました。
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